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随想1 数ヶ月前から

数ヶ月前から咳が止まらない。東京に来てから喘息っぽくなっていて、特に夜に寝るときはひどい。ただ季節性のようなところもあり、何ヶ月かひどくて、それ以外は収まる。そういうことをずっと繰り返していた。基本的では喘息ではないと言い張っているが、苦しいときは本当に苦しい。ただ、昼間の咳は喘息というよりも百日咳っぽいものだ。僕は基本的に風邪とかを引かないので、なぜか咳だけ出るということがよくあった。そんなことを今回も数ヶ月していたが、12/14くらいに今年最大の冷え込みがあり、うっかり暖房をつけずに寝ていたところ、てきめんにやられてしまった。ただでさえ冷え性だが、全身に冷気がまとわりつき、体の芯から冷えている。さらに全身が痛いので、耐えきれずロキソニンを飲む。ロキソニン漬けになる。そうでないと耐えられない。あまりにも寒いので風呂に入ろうと思ったが、このパターンは風呂に入って体調を壊して救急車を呼ぶパターンだ、と思った。以前そのようなことがあったからだが、それにとても似ている。風呂は諦めて暖房を焚いた部屋にダウンジャケットを来て毛布をかぶる。ダウンはとてもあたたかくてよいが、下半身から冷気が侵入して内臓全体が冷え込む。ダウンだけでは耐えられない。足元にゆたんぽを置いて根本的に温めてなんとか凌ぐ。このような症状に苦しんでいる人はけっこういるようで、マルチビタミンをたくさんとるといい、という情報を鵜呑みにして、inゼリーのマルチビタミンをちょいちょい飲むようにする。たまに引く風邪はひどくなりすぎる。

 

思い立って正岡子規の『病牀六尺』を読む。これはかつて、ある最著名のある美少女ゲームライターに勧められたものだ。今の自分の状況に似ている感じを覚えたので開いたが、文字通り病苦に臥せって動けない正岡子規の、手元の世界から展開する随想だ。「甚だしい時は極端の苦痛に苦しめられて五分も一寸も体の動けない事がある。苦痛、煩悶、号泣、麻痺剤、僅かに一条の活路を死路の内に求めて少しの安楽を貪る果敢なさ」などと言っていて、まさにそうだなあと思うのだった。