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随想35

読まれることと読まれないことの間を期待して書く。そうでもないとものを書くことは難しい。自己への配慮のみにてものを書くことは難しい。しかし、人を想定して書くことは無限の配慮を要求するし、要求しないにしても、それを排除することが難しい。疲れた…

随想34

めちゃくちゃ体調が悪い。 そのため色々と環境を変えることになるが、そのことのダメージもだいぶ大きい。資本主義社会ではパーツを切り捨てることは想定されていても、傷んだパーツが休むことは全然想定されていない気がする。いや、多少は想定されているが…

随想33

ラインホールド・ニーバーの本が新しく翻訳され岩波文庫で出たと思ったが、それを買わずに社会学の本とノージックの本を買った。もしかしたらニーバーを買っておいたほうがよかったかもしれない。ニーバーには宇野さんがゼロ想でそれを引用したことでも有名…

随想32

タイトルをつけるというのは編集である。そして編集の中でもトップクラスにたいへんな仕事の一つであると思う。ややこしいのは、当然ものを書く人もタイトルをつけたりするのであって、編集者の編集行為と物書きの編集行為があり、これは見た目上同じように…

随想31

とにかくとにかくとにかく時間の流れが速い。 という冒頭の文章だけを恐らく1/12か1/13に入れたのだが、今は1/15の深夜だ。とにかく時の流れが速い。 人のために文章を書くというのは、書く分野においてもっとも能力が必要なものだと思うが、学ばずにずっと…

随想30

異常に時が経つのが早い。昨日まで12/29だったはずと思っていたが、なぜかもう1/6だ。用事でまる一日潰れたことが数日あったが、それにしても異常な速さ。もう俺には時間がないのかもしれない。これほど時間の速さを感じるのは人生でも初めてのことに思う。 …

随想29

頭が割れるように痛い。さっさと別にこれが理由というわけでもないが仕事にならない。そのことのわかりやすい理由とでもなるかのように生じている痛みだとすれば、あまりにも迷惑にすぎる。群発頭痛の手前ほどの痛みではないかと思う。そうであるならばさっ…

随想28

あまりにも世界がひどいので絶望している。絶望するまで傷ついていることにしばらく気づいていなかったが、一日が経過するにつれて、先行的に病んでいく体を受け入れざるを得ず、事実としてそのようになった。もちろんそのような世界の有り様とは独立に自分…

随想27

とにかく体調が悪い。この数日寒さが極まっていることもそれに拍車をかけているが、基本的な原因は全て先週の出張生活の影響だ。必要だからやったことだが、代償が大きかった。まだしばらくこの類の話を引きずるかもしれない。 考えなしに設定したことではな…

随想26

日記を書くのに理由はいらないというよりかは、何らかの形に当てはめないといけないがいまいち当てはまらない、というような気分のときほど日記という形式が適切な気がするが、実際には日記というものはその日あったことの備忘録的な側面が強いはずだから、…

随想25

日記を書いていたが、案の定、三日坊主になった。この一つ前にあったのが三月で、その前が一月。毎日書くのが目的だったのでそれには快調に失敗している。 * 続かないのは忙しすぎるからだといえばその通りであって、まるまる休むことができる休日を二日以…

随想24 マルクスの経済学批判

眠くなったら寝るに限る。 * しくじり先生で中田敦彦がマルクスと資本論について扱っていた。といってもまだ18歳の頃の生田絵梨花や、お亡くなりになったあき竹城などが出演していて、わざわざこのためにシンガポールから日本に来たわけではなくて、おおむ…

随想23 二日酔い

日曜日は久しぶりに高田馬場で本を買い、土曜日は銀座で少し展示を見たあと食事をし、金曜日は歯医者に行き、木曜日は旧知の作家Jと万物について話し、水曜日は新規の作家に打診、火曜日はを作家Hらと一日中じっくり話し合間に会議に出席。月曜日の記憶はな…

随想22 無題

骨格のない修辞で人を攻撃している人がいるが、修辞というのは防御的であるべきなのであって、攻撃的に使うのは悪徳だと思う。そういうことをした人は、僕にとっては永遠の軽蔑表に登録される。 小さい頃から表層的な正義を押し付けてくるやつは嫌いだったが…

随想21 押し付ける責任と弁証法

昔はソクラテスにおける産婆術的に作家と話していたし、批評家としてはそれでよく、むしろそのように振る舞える人こそが意外と少数派なのだが、編集者はそれだと上手く行かない。売れないと誰も幸せにならないため、今更のようにより深くコンテンツ制作につ…

随想20 仮説思考と言語化

仮説思考が大事だな、とふと思った。仮説思考はビジネス界では流行っていた言葉だが、当然アカデミズムでも重要であり、ゲームなどにおいても重要である。抽象的に言えば戦略の話であり、これを使うことは戦略的、ということになる。 仮説思考の横にあるのが…

随想19 おみくじ

さっそく毎日更新に快調に穴を空けているが、こういうことは気にしないことが大事である。このままぼちぼちやっていきたい。 過日に神社でおみくじを引いた。コロナ対策か箱ではなく札のように立っていて、番号が見える状態だった。とはいえ何の番号が当たり…

随想18 火鍋を食った。

この数日の記憶がない……仕事をしたごっこをしたせいかもしれないが大した仕事はしていない……。いつもことだが、つい先日まで12/29だったはずなのに、もう一週間吹き飛んでいる。 思い出した。金曜日と土曜日と俺は病院に行ったのだった。専門的な病院に行こ…

随想17 不健康は一日にして成る。 

仕事が始まったらしい人たちの一日。一方、私は休みなので仕事をしているフリをしている。4が休みの企業はそんなに少なくないようだ。5・6を休みにすると、7から土曜日で、9が成人の日で休日となるため、年始から9連休、年末を含めればおおむね12連…

随想16 死だけでは写真にならない

暖かかったのか小雨にばかりまみれ、年の瀬に溜まっていた雪もじわじわと溶けていた。公園を埋めていた雪もなくなり、この日はいつもどおりの地表を見せていた。今日帰ることにする。数字上の逗留期間は長かったが、過ぎ去ってみると一瞬だ。とはいえ数字上…

随想15 マイルドヤンキーの本屋

元日はあまり眠れなかったのか比較的はっきりした夢を見たのだがしばらくしたら忘れてしまった。そもそも元日は無意味に近いRIZIN.40の長大な感想を書いて潰れたので思い出して書く内容もないのだが、人並みに餅やおせちなどを食べて過ごした。雑煮を食って…

随想14 RIZIN.40と謹賀新年

「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします」 こういう日本語を書くからには誰かに見られていることを前提にしており、自分のために書かれる日記でそういうことを書くのは滑稽なのだが、公開しているものなのでそういうことをしても…

随想13 まとまらない荷物。

毎日書いているつもりだったが、あまり厳密に考えずに毎日っぽくすればいいや程度の発想でいたので、割としっかり続いているが、と同時にどうも一日くらい飛ばしている面もあるようで、こうなれば一日二回くらい更新してやろうかと思ったところ、一日二回更…

随想12 本屋に行くのは危険である。

爪が伸びるのがやたら早い。時が経つのが早いということかもしれない。思えばこの日記もすでに12回になっていた。 久々に外出する。新宿はすっかり年末仕様になっており、直前までのクリスマス的雰囲気がまったくない。とにかく薄着の人が目立ち、こんなに寒…

随想11 失われた10代。

郵便の配達事故に見舞われたようで、しばらく様子を伺ったり、調査サイトに申請を出したりしたが特に進捗がなく、結局こちらが損害を持つ形でもろもろ中断することになった。こういう事案に見舞われたのは郵便では初めてだったが、そういえば夏頃に購入品が…

随想10 はるしな

慢性的な頭痛をロキソプロフェンナトリウムで押さえるが、一ヶ月前とかにはなかったタイプのものため堪える。ニコチンの禁断症状かもしれず、その他もろもろの心理的ストレスからも一本吸おうかとさりげないが強烈な誘惑にかられ、なんとかそれをやり過ごす…

随想9 脱走の気合。

くしゃみで噛んだ舌が腫れて未だに痛く、煙草を辞めても喉の調子が戻らない(むしろ改善していたのが悪くなった)など、理不尽な気持ちで生きている。夜に夜景でも撮りに行こうかと思ったが、まだ隔離期間だったので諦めることにした。白黒もよいが、色のあ…

随想8 レヴィ=ストロースの机、ヴィトゲンシュタインの仕事

レヴィ=ストロースの机は散らかっていたということで有名だし、批評家崩れの家なるものは本やそれに類するもので雑然としているに決まっているのだが、近年の僕の実感は、誰もいない他になにもないまっさらな机を確保することが”仕事”には有用だ、というこ…

随想7 GRⅢはやっぱり素晴らしい

なくしたGRⅢ、結局警察を訪ねたりしても見つからなかったのだが、GRⅢにしか埋められない心の穴があったので、オークションを探して相対的にだいぶ安く購入。センサーゴミがあるとのことで不安だったが、許容範囲だったのでむしろラッキーだった。いざとなれ…

随想6 コロナになった。

コロナになった。 東京では毎日のように感染者が右肩上がりに増えているから、そうなっても不自然とまでは言えないが、コロナ陽性になった。もともと喘息気味で俺は咳がひどいのだが、前に検査を受けたときは特に問題なかった。そもそも今も熱などはないのだ…