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随想18 火鍋を食った。

この数日の記憶がない……仕事をしたごっこをしたせいかもしれないが大した仕事はしていない……。いつもことだが、つい先日まで12/29だったはずなのに、もう一週間吹き飛んでいる。

 

思い出した。金曜日と土曜日と俺は病院に行ったのだった。専門的な病院に行こうと思ったらコロナっぽくなってしまったことにより病院に行けなくなるという、困った事態になっていた。一個は脂漏性湿疹みたいなやつで、いくらシャンプーしてもどうにもならんし、シャンプーを変えてもコンディショナーを変えてもオイルを追加しても改善しない、どころか悪化していたので、いい加減行くことにした。美容院では「乾燥してますね」的なことを言われていたが、医者に話を聞くと、乾燥は問題ではないらしい。したがってオイルなどには効果がないようで、気休めに湿り気を与えることは否定しないが全く根本的ではない、という感触の模様。自分の実感と合わせてもそうだ。ということでステロイドとなんかもう一個薬が処方された。まだ塗ってないがこれでよくなるのを期待したい。

 

もう一個は喘息症状。というとわかりやすいからそういうことにしているが、自分としては自分が喘息であることは否定している。がぜんぜん咳が止まらず、日常会話にも支障が出ているので、新年だしいよいよ対処するかと重い腰をあげた。何件か通って効果的な処方をしていただいた新宿の医院に行った。別な病院は高額な費用で検査をたくさんしたりした割にほぼ効果がなかったが、ここの先生は問診と処方でキリっと効果を出してくれたのでたいへん信頼している。じっさい処方された薬を服用したところ、プラシーボかもしれないが、速攻で咳が緩和している。やや遠いことを除けばたいへん素晴らしい病院だ。

 

この日は山手線が止まっているらしく、新宿に行くのは簡単だが、新宿から帰るのにはけっこうな面倒があった。何も知らずにホームに並んでいたら駅員から話しかけられ「本日運休です。けっこうアナウンスしているんですが」と言われた。そういえばこの情報は友人からも一瞬教わっていたが、全く意識も自覚もしていなかった。実際、自分以外にも同じようにホームで電車待ちをしていた人もいた。それを認識した上でコンコースに戻ると、たしかに看板があったり、常時アナウンスがされていたりした。自分がこういうのに気づかないやつだったとは……とも思ったが、これだけ人がごった返していると気づかないのも仕方ないな、と思った。余計な情報を入れないように行動できることは人生においてはたいへん重要なことだ。

 

夜は髙橋くんと今野さんと会う。人付き合いが死んでいる自分にしては貴重なことである。新宿の火鍋屋に行く。街の人入りはすっかり回復しており、コンカフェ嬢が歩道に立ち並んで客引きをしている。こんなんだっけか? と思う。みんなメイド服みたいな紛争で秋葉原のようだが、あっちがコスプレオタクという感じだがこちらはガチでトー横の連中がそのまま客引きにジョブチェンジしましたみたいな雰囲気だ。女性向けの店の客引きも並び、カオスというか歌舞伎町らしいというか。火鍋屋は中華資本の洗練されたフランチャイズって感じで、まあよくできていた。たいへん美味しく食べたが、髙橋くんの静止も効かずに辛い鍋を辛い調味タレで美味しい美味しいと食べていたら、翌日の体調が終わった。まさに不健康は一日にして成る、だ。本日は寝たきりから少し外出して帰宅してまたも寝たきり、という体たらくだった。粗大ごみの処理を進めたかったのだが、すでに今日も終わろうとしている。

 

シュミットの友敵概念を再検討しよう、と先月から思っていた。言及しても仕方のないことには言及しないが、悲しくなるほど党派的な事態を目の当たりにすると、げんなりするのも事実である。