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随想23 二日酔い

日曜日は久しぶりに高田馬場で本を買い、土曜日は銀座で少し展示を見たあと食事をし、金曜日は歯医者に行き、木曜日は旧知の作家Jと万物について話し、水曜日は新規の作家に打診、火曜日はを作家Hらと一日中じっくり話し合間に会議に出席。月曜日の記憶はないが確か作家Nに作品制作方針について暴言的指導を行い続けた。その前の日曜日の記憶はないのだが、これは原因はわかっていて、金曜日の夜に坂上秋成に呼ばれ渋谷区で痛飲。自分としては極めて珍しいが始発で帰る羽目に。坂上と飲むと大抵こうなる。たいへん美味い大根のすり流しやブラッディメアリーを飲むことができて満足だったが通常の俺では考えられないほど飲む羽目になった。このため土日は消滅したし、なんとなくこの週は酩酊したまま過ごしたのである。

 

二日酔いといえば料理研究家リュウジが二日酔い明けに「俺は二度と酒なんか飲まねえ」と言いながら作っているチャーハンスープのレシピ動画があるのだが、これなどを参考にしてスープを炊いている。昔住んでいた中野の定食屋「代一元」の出す定食の中華スープがとても好きだったが、街を離れ店も潰れ同じようなものを啜る機会はすっかりなくなっていた。レシピ動画を研究する中で割とそれに近いところまで作ることができるようになり、葱を刻み三昧、中華スープをすすり三昧の生活を送っている。栄養はないと思うのだが美味いので辞められない。葱ばかりたくさん食っている。中華スープといえばK氏がこの素晴らしさを熱弁していたのをよく記憶しているが、俺も全く同感だ。とはいえ家のレシピでは自分の理想の味にはなりきらない。なるといいのだが。油はラードが重要視されているがラードは意外と豚のコクがなく無の仕上がりになり、サラダ油の方がコクがある。牛脂を使うと牛の味が強く出すぎてしまう。創味シャンタンと味覇のどちらがいいかは謎だが世間では前者が前提視されている。

 

今日は週末にやるといっていたレポートが終わっておらず、作家H2に報告をしなければならないがそれも遅延している。伝票関連の書類を速攻で全部仕上げなければならない。やることが多い。

 

年が明けてから話す作家話す作家に同じ話をしているが、わかっている人が多いのでほとんどの場合話が通じる。というか通じなかったことはない。これから仕事をしようと思うくらいだから当然そういうことなのだが、まだ話していないA氏には通じないだろうという感じがしており、それだけは恐ろしい。通じないということは疎遠になるということである。伸びしろがないからだ。「仕事」はどれだけ努力できるかだが、やはり正しい努力というものがーー少なくとも正しくない努力というものはーーある。

 

 

狂人が「狂っているのはお前だ」と言ってくる世でただ踊ること