ym

随想9 脱走の気合。

くしゃみで噛んだ舌が腫れて未だに痛く、煙草を辞めても喉の調子が戻らない(むしろ改善していたのが悪くなった)など、理不尽な気持ちで生きている。夜に夜景でも撮りに行こうかと思ったが、まだ隔離期間だったので諦めることにした。白黒もよいが、色のある光を人は好むようだ。色のある光、というのもなんとも矛盾した物言いのような気はするが。

 

粗大ごみを捨てないことには部屋の掃除が進まないと思うが、粗大ごみは捨てるまでに二週間はゴミを寝かさないといけないというのが最大のネックだ。今すぐ捨てて楽になりたい、捨てられないのなら整頓も進まないしそれだったら何もかもどうでもいい、という気持ちにさせられる。この中くらいのところの気持ちで耐えるのが本当に厳しい。文字通り耐えるという感じになる。

 

UMB2022は生放送はしてくれたが録画がなく、後から見ることができなくて非常に残念だ。課金して見れるならぜひ見たいという機運だったがその仕組みもよくわからない。仕方なく2021年の映像を少し見る。2021年は晋平太の司会進行がおかしかったこと記憶があるが、試合の内容に全く記憶がなく、MCニガリが優勝していた事実を認識していなかった。むしろ、近年ニガリの姿を見ないなあとかそういうくらいの気持ちでいた。UMBを優勝したMCを捕まえて最近何をしてんのかなあ、なんて言い草はないが、逆に言えば、UMBを優勝してももしかしてプロップスが上がってないのではないか、とも思った。UMBの頂点には特別な意味があるとは思うが、それ以前にニガリはもともと有名だし、逆に、メディア的な意味ではUMBのプレゼンスは落ちているかな、と思った。でも、アングラ感があって逆に印象はいいな、と思ったのも事実だ。

 

2021の試合を見てとてもいいと思ったのは脱走だった。脱走は北海道のMCで、2019年からずっと勝っている。最初に出てきたときは確か言xTHE ANSWERを倒していた気がしたが、それはEARTH THE KIDの間違いだったようだ。ともかく突然現れて、その後ずっと実力を証明し続けていて、存在は知っていたがまともにラップを聞いたことがなかったのだが、聞いてみたら凄くアグレッシブでめちゃめちゃいいと思った。特に2021の早雲とのバトルにはかなりの気迫を感じたし、少しだけ見ることができた2022のバトルでもかなりの風格と勢いを感じた。ガーリーな風貌とは異なった闘争的なスタイル。出てきてすでに三年だが、次の主人公はきっと脱走だと思った。2016年におけるMU-TONや2018年におけるAUTHORITYのような感じだ。ただ、今回の北海道はMCリトルが取っており、非常に熱いなと思った。リトルはかつてはリトルアンサーという感じだったが、名実ともに超えたな、という感じもしている。

 

嫌なものを見て自暴自棄な気持ちになり辞めていた喫煙を発作的に再開しそうになったが、耐えた自分を褒めてやりたい。その代わり酒を飲んでしまったが、これは仕方なかろう(別に積極的禁酒をしているわけでもない)。嫌なことがあったら酒を飲んで寝るに限る。まあ、俺は酒に弱いので、あんまり飲まない方がいいとは思うのだが。できていないことも多いが、少しずつ整理できてもきている。

 

自宅に閉じ込められていると出来事がないな。なんでもいいから健やかに。メリー・クリスマス。